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事例その9 家を支配する犬 [飼い主の事情編]

カリフォルニア州バレンシア

メーガン夫妻には生後半年になる息子メイソンがいます。
そして、 
ハーレー(イングリッシュ・マスティフ)8才
アマリー(チワワ・ミックス)4才
という犬と一緒に暮らしています。

006.jpg009.jpg

問題なのはアマリーの方です。

いつもはかわいいし、天使の様でもあるんですが
急に意地悪をはじめます。

ひどい声で吼え叫び、散歩中は他の犬を見ると吠えます。
そして、大型犬であるハーレーが一緒だとさらに行動は
エスカレートします。

また、アマリーは坊やが生後2~3ヶ月ぐらいの頃はおもちゃで一緒に
遊んだそうですが、ハイハイが出来、動きが活発になると、
唸って、噛もうとするそうです。

しつけ教室や専門家に来てもらったけれども、
ことごとく失敗に終わりました。

息子に危害が及ぶかもしれない、不安を感じた夫妻は
シーザーの助言にすべてを託します。

〇シーザーが訪問して分かったことは

この家族はアマリーが支配していること

犬は口ではなく、体で力を示します。
体の部位や大きさはまったく関係ありません。
たった4キロのチワワが体で、85キロのマスティフを支配しています。

また、坊やを支配し始めたのは
ルールと境界と制限を定めなかったからです。

005.jpg

↑この光景はかわいらしいですが、
境界がないせいで、犬が支配的になりやすいです。
「このベッド、坊やは犬より上」という立場を
しっかりと教えないと、後々面倒なことになりますので
ご注意を。

アマリーは「自分の群れだからちゃんと叱らないと」と思ったのでしょう。

アマリー側から言うと、
ルールがないから戸惑っているのです
「この夫婦には従うけど、赤ん坊には従えとは言われていない」
「それどころか、好きにさせてくれるし、
彼のスペースに入っても叱られない」
ということになります

赤ん坊におもちゃを渡すというかわいらしい仕草は
実は
リーダーが境界を示さなかった結果です

相手の許可もなく、犬がスペースに入るのは
「支配」です

言うことを聞かない犬の飼い主は皆頭を抱えています。

大声で吼える犬に対してとめても怒鳴って効果はありません。

当然です

夫妻は犬に対して少し見解が違っていました。

婦人はアマリーはかわいいし、傷つけたくない
夫は「彼女は甘い」といい、アマリーの行動を叱ろうとすると
妻はやめてと止めに入ります。

奥さんの立場からすると、
もっと攻撃的になるのを見たくないし嫌われたくないそうです

ですが
「何かを嫌うのは人間だけ」です

婦人に必要なのは「犬を尊重すること」です
それは
「本質を尊重しましょう」という意味で犬として扱うことです

〇まず教えるのは、
メイソン(息子)を守るための大切なルールです

メイソンがおもちゃを取ろうとするとき、
アマリーはじっと見つめています。
この沈黙は警告している合図です

008.jpg

そのとき、シーザーが「シッ」といって意識をそらしました。
服従して回避すれば問題ありません
ここできちんと注意すれば、それ以上はエスカレートはしないのです。

問題は未然に防ぐことです。

沈黙の瞬間→唸り声→噛む
そういう順番です

未然に防げたことでアマリーは大きく深呼吸し、そっぽを向きました。
これは安心している証拠です

007.jpg

子供は何も考えず、おもちゃが欲しければ取ろうとします。

犬との毅然とした接し方を親が教えないと
正しい方法など、赤ん坊には分かりません
時には犬を傷つけることも。

親が赤ん坊と犬、両方のリーダーになり調和させることが大切です

また、アマリーが座っている場所から「後押しして」
どかします。

それは、その場所をメイソンの領域にするのです。

犬は赤ん坊を標的にしたとしても
その場でじっとせず、動き回ったりもします。

自らメイソンにスペースを譲る必要があります

犬がエスカレートするのを未然に防げば
生活そのものが守られます

リーダーになるのは勿論重要です

〇次は他の犬に吠える対処法です

外でシーザーの犬に来てもらっていると、
屋内でアマリーは勿論、おとなしいハーレーまで
吠え始めます。

この時のハーレーの行動は、アマリーに従っているだけです

また、エスカレートした後では止めるのは大変です。

しかし、犬の横をタッチすると犬は振り返ります。
タッチすれば意識をそらせます

耳が立っているのは警告の合図ですから
犬の行動には気をつけて対応しましょう

要は人と犬との主従関係なのです

〇散歩時における対処法

まず、ドアから外に出るときは必ず犬を落ち着かせて、
人が先に出るようにしましょう

犬にきょろきょろとよそ見をさせないことも重要です

叱るときはリードをピンと張り、力を抜いて緩めます

引っ張ったままだと犬はリラックスできません

そして、他の犬とすれ違うときに、
緊張して叱っても、効果はありません。

自分がまずリラックスしましょう。
深呼吸して、頭の中に上手くいく方法を思い描き、
自分の犬が、相手の犬を見ないよう注意を促すことが必要です。

この結果、アマリーは支配的、独占的ではありましたが、
すぐに変化が現れました。

「しつけ」をすることは
叩いたり
怒ったり
することではありません。

穏やかで毅然としたエネルギーが大切なのです。

妨げになるのは犬ではなく「心配する心」です
心配になることがあると緊張してしまいます


心配は時として健全でとても大切な感情ですが
犬には、ためにならないので、
犬に対しては心配する感情はない方がいいでしょう。

犬との友情はすばらしいものです
でもまずはリーダーになるため
必要に応じ、基本から学びましょう

飼い主がリーダーになれば
犬は信頼、尊敬、友情をたっぷり与えてくれます



大切なのは言葉よりエネルギーです
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