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事例その8 やんちゃな暴れん坊の対処法 [飼い主の事情編]

カリフォルニア州 パコイマ



そこにラウルさんが母と娘ジャスミンと3人で暮らしています。



彼は知人から一匹の子犬をもらいうけました

それが

レッドノーズ・ピットブル 9ヶ月 
名前は「バンバン」です



001.jpg


ですが、ラウスさんは犬を飼ったことがなかったため、

子犬だからという理由でやんちゃに育てた結果、
どんどん暴れん坊になりました。


ピットブルは9ヶ月でも見た目は大きく、体重もかなりあります



彼は仕事から帰宅後、いつも暴れては噛まれるので、

彼の腕は噛み傷だらけです。



ちなみに・・・・暴れて噛まれるというのは人側の見解です
バンバンにしてみれば「遊んでいるだけ」です




一方、娘のジャスミンは小学生。

この大きな暴れん坊とでは一緒に遊べません


母は犬が苦手で、飼うにも乗り気ではなかったようで、

ある日飛びつかれて、このままでは危険だと感じていました。

カーペットなどありとあらゆるものが噛まれて

うんざりのご様子。



そんなラウルさんは、母親からあれこれ言われて

心を痛めていました。



そして自分の手には負えないと思い始めた彼は

シーザーに助言を求めました。


シーザー曰く、



「ピットブルの問題行動も、犬種より飼い主が原因」



バンバンの欲求を、飼い主のラウルたちは充分に満たしているのでしょうか?



「犬に必要なのはルールと境界と制限です
慣れていない飼い主はその定めを知りません」




ラウルさんは、シーザーとの相談で、散歩は1週間に3回程度だと伝えました。



「どんな犬でも散歩は必須です」



アメリカでは犬はリードにつなぐかオリに入れて飼います

でもそれなら先に力を発散させないと、
犬はストレスがたまって攻撃的
になります



犬に攻撃的行動をやめさせたいのなら

今のままでは無理でしょう

まだ子犬だと言っていたけど、すぐ成犬になります



ラウルの母親にも同席してもらい、

これは家族全体で取り組む必要がある、ということを

伝えます。



「犬を飼うと決めた以上は飼い主に責任があります
ただ育てるだけでなく、人との暮らし方も教えないといけません」


シーザーは自分の息子2人と、相棒のダディにもリハビリに協力してもらいます



これは自分の息子に手伝ってもらうことで

ラウルに父親のあり方を示すのが狙いでした



まず、はじめの一歩は他の犬(ダディ)に合わせる前に

従順にする方法からです



(注意!ここではバンバンが攻撃的か支配的性格かを見極めるためだと
思われます。専門家の立会いなしでむやみに犬を対面させないように)


興奮したまま会わせると相手の犬は危険を感じて相手を倒そうとします。



次は「門を開けると飛び出したりする行動」の対処法です



通常、ラウルさんは、門を開けるとき

「他の犬がいないのを確認したり

リードを必死で持ったりします」



でも正しい方法

「門を開け、犬が飛び出ないようタッチして注意を促します」



このときはダディがお手本となったことで

バンバンは門での行動を学びました





ちなみにタッチは犬のわき腹を的確に正しい強さで

理想像を描きながらします

名前を呼びながら「バンバン、下がれ!」とは言いません



興奮しているときはタッチだけです。

(注意!タッチしながら「下がれ!」などといった言葉は効果がありません)



門でもどこでも、人間の、自分のスペースを主張しましょう

犬がリーダーだと争いが生じます



バンバンはシーザーだと上手くいきましたが、

ラウルさんがやると逃げてしまいました。

しかし、逃げては意味がありません。従順にするのが目標です。



追い詰められると噛む行為を見せました。



「この犬は噛めば身を守れると思っています」

これは不安がある証拠で、それが原因で噛み付いてきます



また、エネルギーを発散したいとき、

犬はその合図として近くにある手などを噛もうとしてきます



ここで注意するのは、「不安な犬が皆攻撃的なわけではなく」、

「人間が不安になるから犬が支配的になる」のです



ラウルさんには心当たりがありました

母も自分もいつも不安がっていたというものです



シーザーがタッチしたとき、バンバンは不安になり噛もうとしてました。
それは子犬の頃から叱られたことがないからです。
「かわいいから」という理由でなにをやっても許され、
今まで問題行動を褒められてきたのに
突然叱られたから不安になったんです




次の訓練の対象はバンバンを大声で叱るジャスミンです



「バンバン!ダメ!」

大声で叱り、犬を支配しようとしています



これは効果がないので、穏やかな方法を教えてあげましょう

無言で指を鳴らすか、「ノー!」とひと言注意を促せばいいのです



次は車庫の門や玄関を開けたときの対処法です



以前は車庫の門を開けた瞬間、興奮し、走り寄ってきましたが、

学習したので近くには寄ってきません。



玄関に出たり入ったりするときも、

引っ張られるように中に入ったらいけません



ドアの前に座らせて落ち着いてから入らせるようにします。

004.jpg


もし、ドアが開いてさっと中へ入ってしまっても、

焦らず落ち着いて一旦外へ出しましょう。

繰り返し、やり直すことが肝心です。



嫌がるのを無理に服従させるのではなく、

安心させることが大事です



いつもは興奮して落ち着きなく家の中を

飛び回るのですが、それはスペースを主張するリーダーがいなくて

みんな興奮して怒っているだけだからです



また、子供には

「飛びついたら褒めてはいけない」ことを
教えてあげましょう


問題行動を助長することになります。



犬は常に瞬間を生きていて、態度もパッと切り替わります

だから飛びつく瞬間に対処しなくてはいけません。

それはある場所にとどまっていなさいというルールを

無視して動こうとした時も同じです。



次は食事のときの対処法です



すべての飼い主に大切なことですが、
ここでも大切なのはスペースの主張です




食べ物には勝手に近寄らせないよう、

「シッ」と言って、足などを使ってブロックしてみましょう。



悪い例はこんな感じ

003.jpg


これだと食べ物以外に人間にも飛びついてきます。



所有権を主張すれば犬はきちんと理解します。



子供も練習です。

食べ物の入ったトレーを持ち、歩いてみます。

犬が近寄ってきたら、「ノー!」といって主張しましょう。



慣れてくれば、犬はニオイで「これは近づいてはいけない」ことを学習し、

興味を示しても距離を保ちます



最後は従順な犬と共に散歩の訓練です



犬は必ず人の横について歩かせましょう。

前に出そうになったら足で軽くタッチして

注意を促します。



制御が難しいと感じたら、「イルージョンカラー」を使用するのもいいでしょう



首全体をカバーする首輪で

より効果的に正すことが出来ます。

最初は嫌がるかもしれませんが、丸一日かけて慣らすようにしてください



散歩のときのリードは引っ張ったままではなく、

「引いたら緩める」ようにしましょう。

犬を見てではなく、前を向いて堂々とさっそうと歩くように。

また、何回もタッチしていると効き目がなくなるので

脚とリードを上手く使い分けることも必要です。



リードは後ろではなく、横に引っ張ってください。



■まとめ■



ピットブルはアメリカで一番人気であると同時に

処分される固体も多い犬種です。



この犬種はご存知のように闘犬として生み出され、

その姿から「怖い」と思われるのも事実です。



現に、放し飼いなどにより襲われた人の数もまた少なくないです。



ですが、チワワのような小型犬に攻撃されて

生傷の耐えない人も多いのです。



それは、シーザーが話していた通り、

「犬種ではなく、人が原因」

なのです



犬と共に生活を決めたら、



犬を家に迎え入れたときは、まず
「ルール」

「境界」

「愛情」
の順に接しましょう








「もう成犬だから無理」

では決して、「ない」です。



犬は今を生きてる動物です。そして本能で行動しています。

あなたが変われば、犬も接し方を学習します。



そうすれば互いに尊重され、いい関係が築けることでしょう



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