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事例その5 やんちゃな3匹のリーダーになるために [飼い主の事情編]

事例その5 やんちゃな3匹のリーダーになるために



カリフォルニア州エルモンテ

ジェフとケリー夫妻には3匹のかわいいわんちゃんがいます。



ケイリーというメスのマルチーズ(メス7歳)を筆頭に、

ヨークシャーテリアのセブン(オス2歳半)と

同じヨークシャーのベラ(メス11ヶ月) の小型犬です。



可愛いだけならよいのですが、3匹ともに

ちょっと困った行動が目立ち、夫妻は落ち着いていられません。



というのも

〇ケイリーは神経質でクルクルよく回り、体をかきむしるので

 マルチーズにしては毛が短いです。

〇セブンは攻撃的で、ケイリーとベラとケンカばかりします。

 極めつけなのは、奥さんに抱っこされていると旦那さんは

 近寄れなくなるほど嫉妬深いのです。

〇ベラはセブンともケンカしてばかり。セブンが口輪をしていたにも

 かかわらず、ベラの舌を少し噛み千切ってしまうほど。



夫婦は、乱暴者のセブンを手放すことも考えましたが、

かわいいので戸惑っています。



さて、シーザーはこの3匹の様子をどう捉えているでしょうか。



「人間の女性が犬のオスに独占されてしまうと、彼氏が二人いるのと
同じ状況になります」




どうやら奥さんは、セブンに従属していて主導権を握られているようです。



夫妻は以前、友人にシーザーの真似をしてもらい、

犬をおとなしくさせてもらった経験があるといいます。

そのとき友人は見事に3匹を上手くリードできましたが、

夫妻が同じ事をしても効果がなかったとか。



「散歩もしてない人に犬は何故従うのでしょう?」

それは

「犬は人間の本気度を見ているから」

だそうです。



ちなみにケイリーが神経質でクルクル回る理由ですが、

獣医師に診てもらったときはエサやアレルギーの問題では

なかったといいます。

では、何故このような行動にでるのでしょう。



「犬はエネルギーを発散しないと不安になり、何らかの行動に出ます」

「必要なのは運動です」


そう、聞くところによると、夫妻は散歩も運動もしていなかったのです。



まず、犬と飼い主の様子をシーザーは観察します。



セブンは奥さんに抱えられてソファに座っていましたが、じっと黙って

「警告」していました。

首を傾けているのは警告の合図です。



シーザーは、まず奥さんのいるソファの前で、ケイリーを抱えて座ります。

                ↓

唸っているセブンを小脇に抱えている奥さんに、膝に乗せて自分自身で

とどまらせるよう促します。  

                ↓

そして唸っていたり、警告を発したりしたら、すぐさま手を使って

横にずらし、膝から下ろさせます。このとき黙ってやりましょう。

                ↓

セブンが唸らず穏やかになり、シーザーに意識を向けている間、

ケイリーとベラの2匹を奥さんの膝、つまりセブンの隣に乗せます。

                ↓

争いも、暴れる様子もなく、3匹はおとなしく座ることが出来ました。



これはどうしてでしょう?



シーザーは、この家に最初に来たとき、セブンにじっくりと彼のニオイを

嗅がせたからだといいます。シーザーは犬を見ないですっと立って、

夫妻と会話をしていました。

このとき、セブンにはニオイをかがせて自己紹介をし、尊重の意を示して

安心感を与えたのだそうです。

その後ソファの前に座ったとき、「さっきのボクだよ」とニオイに反応して

セブンは喜んで受け入れたといいます。



3匹が仲良く並んで座っている姿を夫妻ははじめてみたそうです。



問題は、婦人自身にありました。犬たちが互いに近づくと、ケンカしないか

騒がないか、内心ビクビクしていたと話しました。



さて、どうすれば彼女一人でも、

穏やかに3匹をまとめることが出来るでしょうか?



それでは練習しましょう。



奥さんの膝にセブンが乗っている状態で、

夫ジェフが2匹を抱えて向かいあって座ります。



すでにセブンは唸り声をあげていました。

奥さんはすかさず手でセブンをどかしますが、効果はありません。



なので、2匹をセブンに正面から向かい合わせるのではなく、

お尻をかがせましょう。



ベラの向きを変えると、セブンがやはり唸ったので、

奥さんが手で膝からセブンをどかします。

そしてベラをジェフから手渡してもらい、奥さんが抱きかかえます。



このとき、リラックスして受け入れる姿勢を示しましょう。



犬を正面から近づけると、ケンカになります。

お尻からならばケンカにならないそうです。



ここで注目!「奥さんの緊張を解き、穏やかにすることが大事です」

自身が落ち着いたら、次はエネルギーを示します。

すると、セブンも落ち着きました。表情がまるで違うことに驚くでしょう。



一番の問題は、飼い主が犬を傷つけるのを心配していることでした。



唸っていたらセブンを脇へ手を使ってどかし、

落ち着いてから他の2匹を受けとりましょう。

でないと、襲われる可能性があるのです。



また、犬が暴れたらすぐに体にタッチして、

自分がリーダーだと示す必要があります。



練習中、セブンとベラがケンカをはじめました。

ですが、シーザーはあわてることなく、2匹の首の後ろを抱えて制します。

(首の後ろ・・・丁度母犬が子犬をくわえる場所です)

群れはまだ緊張気味です。



大切なのは、ケンカ後の対処方です

たいていの飼い主は感情的になります。

でも、何より大切なのは「犬を助ける」こと。

何がダメなのか穏やかに犬に伝えます。



犬たちはまた騒ぎ出すかもしれません。

すでにケンカが始まったとき、けたたましい吼え声に、

奥さんは頭を抱えてソファに座ったままでした。

恐怖心を抱いていたり、興奮したりすると思いますが、

その都度「穏やかに」叱らねばなりません。



最後に取り組むのは「来客時に生じる混乱状態」です。



ドアをノックしたり、チャイムが鳴ったりしたとき、

犬たちは果敢に吼えて大騒ぎします。



ただ、こういうとき大声を上げて叱るのは逆効果です。

ちなみに体調の悪いときなどに犬を静めたい場合は
おやつで気を引くという手もあります




練習中、ドアのノックやチャイムがなるたびに犬たちは

反応しますが、おやつの方に引き寄せられ、おとなしくなりました。



さて、本番です。

玄関の扉の前に陣取る3匹を、

「黙って」脚や手をつかってブロックし、ドアに近づくなと教えます。



犬が落ち着くまでドアは開けてはいけません。



奥さんはいつも3匹がケンカしたり吼えたりすると

あせってばかりいたそうです。

「でも犬とはじっくり向き合うべきなんですね」

彼女は今回のことで、少し前向きに対処しようという気になったようです。



シーザーは最後にこう締めくくります。

「まずは基礎をしっかり固めましょう。
そうすればおのずといい結果になります
基礎とは、穏やかさと毅然たる態度を身につけること。
出来ることとすべきことに力を注ぎましょう」



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